| さまざまな放射線検出装置 |
単に放射線検出装置といってもさまざまなタイプがあります。
α線、β線、γ線などさまざまな線種に対応するため、いろいろなプローブが
存在します。
今回は、私のガイガーカウンタコレクションから主に使用されている
検出プローブをピックアップしてみました。
α線検出プローブ(ZnS:Ag シンチレーションタイプ)
これは表面汚染検出用のZnS:Ag シンチレーションプローブです。
右は中の検出装置を撮ったものです。ステンレス網の奥に硫化亜鉛(銀)シンチレータが
塗ってあり、α線がそこにあたると蛍光を発します。
その光を下の光電子増倍管にて検出します。

使用されている硫化亜鉛(銀)シンチレータ
これはカラーブラウン管用のものですが、α線検出用にも使用できます。
セロハンテープ等に付着させ、アルファ線源などに取り付けると
肉眼でも、暗闇でチカチカとシンチレーションを観察することができます。

β線検出プローブ(パンケーキタイプ端窓型GM管)
表面はマイラー窓になっており、弱いβ線も入射させることができます。
γ線も検出できますが、GM管での効率は3%となっており、
ほとんどはβ線に反応します。

β線検出プローブ(プラスチックシンチレーション検出管)
ポリスチレンなどのプラスチックにシンチレータ用蛍光物質として、
POPOPなどの有機蛍光色素を溶かし込んだものを使用しています。
密度が1.03程度と低い分γ線の検出効率は落ち、β線に対する感度が大きくなります。
ただし、大型のシンチレータが制作できるため、高感度の検出器などにも応用されます。
右の写真は紫外線を当てたときに発する蛍光を撮影したものです。


プラスチックシンチレータのバルク品です。

γ線検出プローブ(NaI(Tl)シンチレーション検出管)
タリウムで活性化されたヨウ化ナトリウム単結晶にγ線が入射すると
そのエネルギーに応じて光のパルスに変換されます。
その光を光電子増倍管にて検出します。


下左の写真は1インチNaIと2インチのNaI(Tl)シンチレータです。
下右の写真はウェル型(中央に穴があけてあるタイプ)のNaI(Tl)シンチレータです。
左の1インチのものは上のプローブに使われているものです。

下の写真は2インチ光電子増倍管です。1960年代のものですが、
現役で使用できます。以前ためしに高圧電源を接続し、2インチのNaIにて
パルスをカウントするとバックグランドで3万パルス/分のγ線を検出しました。
親指大のユークセン石を近づけると60万パルス/分のγ線を検出できました。

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